「太陽光パネルリサイクル装置」は、太陽光パネル専用リサイクル装置です。
全国に設置されている太陽光パネルが老朽化した際、これまでは破砕して地下に埋め立てるなど廃棄するしかなかったパネルを解体・分別し、素材ごとに再利用することを目的としています。
廃棄太陽光パネルは産業廃棄物に指定されており、平成28年には環境省よりリサイクル等の推進に向けたガイドラインが制定されました。
また平成29年には重金属等の含有が未確認の状態で、遮水設備のない処分場に埋め立てないよう指導がありました。
弊社が製造する「太陽光パネルリサイクル装置」は、装置への投入から排出まですべて自動化した一体型システムです。
太陽光パネルに適している未活用の土地や山間部にこのリサイクル装置を設置することで、工業地帯にある精錬工場等の中間処理施設までパネルを長距離運搬することなく処理が可能となります。
太陽光パネルは主にパネルガラス、アルミフレーム、バックシートからなっており、解体時、同時に破砕するとさまざまな素材が混在してしまいます。
弊社が製造するリサイクル装置は、アルミフレームの解体、パネルガラスの粉砕・バックシートからの剥離を別工程で行うため、素材ごとの分離とガラスの精製までを自動化した完全リサイクル装置となっています。
太陽光パネルのパネルガラスをリサイクルするためには、ガラスを砂状にして精製するだけでなく、粒状に粉砕することで飛躍的に再利用しやすくなります。
弊社製造の「太陽光パネルリサイクル装置」は、アルミフレームを外したパネルガラスを、特殊仕様のローラーによって粒状に粉砕することを可能にしました。
粒状に、しかも鋭い角が取れることで安全性も高く、その用途は広がる一方です。
現在では再度、太陽光パネルの反射材として使用される他、防草材、埋め戻し材やコンクリート製品・アスファルト道路の骨材等、建築土木資材として全国で再利用されています。
また、ブラシでかき取り砂状にし、精製されたガラスは銀等を回収、またグラスファイバーや発泡ガラス・ガラスビーズ等にも使用されます。
他にも考えられる再利用方については現在も研究が進んでおり、今後老朽化する太陽光パネルがますます増えてくることも確実な中、あらゆる業界のさまざまな場面・用途に用いられることが予想されています。
基本的なシステムの中で、お客様の工場や施設によって設備の配置をご相談いただけます。
これまでのさまざまな機械製品製造の知識と技術を活かしながら、最適なタイプを設計・ご提案しますのでご安心ください。
製造後は、まず弊社内で組み立てを行います。
何度も試運転を重ね、万全な状態で出荷し、現地で組み立ておよび設置を行います。
稼働後も必要に応じてメンテナンスを行い、ベルトやブラシなどの消耗品についても、責任をもって交換工事を行います。
また、試運転時に気付いたことや、設置・稼働後のお客様の声を常に製造現場と共有いたします。